2014年12月15日月曜日

「パラグアイ戦争史」出ました!

「パラグアイ戦争史」ジョージ・トンプソン著 ハル吉訳 藤掛洋子・高橋健二監修(2000円+税 中南米マガジン)出ました。
中南米マガジンサイトで先行発売中。アマゾンは11月15日(2014年)から。
え?感想?「疲れた」
追記:峠の地蔵ウェブショップでも販売開始しました。5冊限定でハル吉謹製パラグアイ・近隣地図ペーパー、本書主人公ソラーノ・ロペス大統領の入手困難な切手二枚付、そして1700円です!詳細はサイトで。


 いやー、大変だったよー出るまで。もう記憶があやふやだけどね、一番最初に中南米マガジンの金安さんから「パラグアイ戦争史」を出したいんだけど翻訳しないか、って話をもらったのが、もう三年ぐらい前か。で、その時は時間が無かったんで断ったんだけど、その後時間が出来たので、今度はこっちから20万円でやらせてくれないかって頼んでさ、やらせてもらことになったんだ。こういう長い翻訳(原著約350P、翻訳書300P)やるの初めてだったし、翻訳者希望者が多い中で、オレに仕事を振ってくれたことには感謝してんだ。で、いざやったら、結構時間がかかる(笑)。少なく見積もって一日平均7時間・半年休み無しでやっと終わって原稿渡したのが丁度二年前(2012年10月)。以前の金安さんの仕事ぶり(遅い)を見てて、金貰ったらそのまま原稿を塩漬けにされそうだったから、金は本が出来たら貰うってことにしたんだけど二年も先になるとは誰が予想しただろうか(笑)。
 オレさパラグアイの事なんも知らないから、翻訳は終わったけど監修者をつけましょうって話になって、そうだなと思って賛成したわけ。で、監修者っていってもパラグアイ専門家なんて余りいないわけ、そのなかで金安さんは適任者、パラグアイ監修と19世紀の軍事監修を見つけて来てくれてさ、スゲーなって、そこまでは良かったんだ(笑)。
 これでとんとん拍子に行くと思うじゃん。ブブーッ。[ここからは人伝の話を含むので間違いがあるかもしれない]監修者の原稿が来ない(笑)。オレも編集者やってたから分かるけど、原稿を書かない人いる(笑)、でもそれを書かせるのが編集者の仕事なわけ。金安さんはそれができなかったみたいで。
オレ「その後監修原稿は?」(電話)
金安「メールしました。返事待ちです」

数か月後
オレ「その後監修原稿は?」(電話)
金安「メールしました。返事待ちです」

さらに数か月後
オレ「その後監修原稿は?」(電話)
金安「メールしました。返事待ちです」

 え?みたいな。まぁまぁ、しょうがねーなってか、その間に出来る事ってのもあるじゃない? 表紙デザイン依頼したり、もうメインの本文はあるんだから印刷所に見積もりだしてもらうとか。それも金安さんはしない。しょうがないから原稿料20万で安い分、昔世話になった三共印刷使ってくれって言ってオレが見積もりだしてもらってさ(しかも結局シナノ印刷に発注してやんの。別にシナノの方が安いわけでもないのに)。
 それで半年以上たってから、今度は地図が必要だって言われて、しょうがないからパソコンで作ってさ(翻訳者の仕事か?)、データ送ったの(ずーと後になってデータ無くしたからもう一回送ってくれって言われて送ったのに、結局収録されなかったんだよ。なんだよそれ!)。
 このままだと原稿渡してから一年、何も進んでない状況になりそうだったから、頭にきて、出版しないならオレがPDFで自費出版するって宣言したんだ。そしたら数日後、何の連絡もなく突然、オレんちに金安さんが来てさ。「待ってくれ」と。オカシーだろっての(笑)。原稿書いてないヤツの所に行って書いてくれって頼むならわかるけど、原稿とっくに書いてるオレのとこに来て「まぁ待て」って(笑)。これが2013年の10月ごろの話ね、確か。突然来たからさ、家に泊められなくてホテル代と飯代オレが払ったんだぜ。で話し合いをして2014年3月末までに全て原稿をそろえる、2014年10月(原稿を渡して二年後)までに出さなければ、オレが電子書籍で出してもいいという契約を結んでさ。
 それで原稿が揃いましたって連絡来たのが本当に2014年の三月末。ギリギリかよっての。まぁでもこれでスムーズに行くかと思ったらまた連絡なしでさ、9月になってから金安さんが表紙のデザインが幾つかできましたってパラグアイのメーリングリストに投稿してきて、オレには連絡なしね。おいおい、普通関係者に先に見せるだろっての。そんで、結局校正紙をオレに送ってこないまま出版したんだよ。校正紙を訳者に送らねぇって信じられないけどな。
 しょうがないから献本を読んだよ。そしたら勝手に変更・削除してる所がいっぱいあってさ。変更削除したって連絡も一切なしね。
「飽きれて、物も言えな~い」(by RCサクセション)

これにはさすがのオレも大噴火ですよ(笑)。以下パラグアイメーリングリストに投稿した文章と金安さんの返信。
******オレの投稿*****
「パラグアイ戦争史」翻訳者のハル吉です。数日前に献本が届き、読み直しているところですが、完全に頭にきました。
翻訳者の意向を聞かずに勝手に改変、削除されている箇所があります。監修者の意向は尊重するが翻訳者は無視ということでしょうか。そもそもの問題は校正紙を送ってくださいと金安さんに頼んだにもかかわらず、送って こず、そのまま印刷したのが問題と思います。校正を送ってくれれば、p2「ロペスの戦士」(まぁこれは私の文章では無いですが)「戦死」ぐらいは 防げたと思います。
また、原著では25章、26章にあたり、翻訳もその通りにしたにもかかわらず、しかもロペスという本書の主人公を知るうえで重要な章なのですが、 勝手に「参考資料」ページ扱いにされました。そして27章に至ってはまるまる削除です。こういうのがバレないように校正紙をよこさなかったので しょう。
またルビを振って渡したデータもひらがなに替えられています。原注のヌケもあるし、監修者注の間違いp58もあります。
公文書引用箇所もまるまる削除されている所があります。ロペスがミトレに送った手紙の文書も全削除。こういうのはロペスの尊大さが現れていて面白 いから入れてくれと以前に言ってあり、金安さんも了承していたにもかかわらず削除。
さらに本書は地図がないと分かりずらいため、地図をつけてるようにと私が言い、地図のデータを作って金安さんに一度送り、無くしたからもう一度 送ってくれと言われて送り直し、さらに、PNG(ベジエ曲線)で作ってあるから、サイズを大きくしたければ言って下さいと伝えていたにもかかわらず、本書では地図が全く載っていません。二度送った意味は何だったのでしょうか?
また著者紹介を40字程度で書いてくれと言われ、40字で何が書けるかと思いながら削りに削って紹介分を書いたのですが、なぜ共著者は40字以上 も書いているのか(笑)。みんな5行でオレ1行か、みたいな。
勝手にそういうことをするならこちらも勝手にやらせて頂きます。地図や削除箇所、訂正箇所をまとめて追補PDFとして無料配布するつもりです。
まぁしかし、上記の至らぬ点を考慮しても2000円+税というのはお得な値段だと思いますので、皆様にはぜひ購入のご検討をお願いします。アマゾ ン(現在予約中)でも買えます。
自分で言うのもなんですが、本当に面白い本です。
ハル吉

********以下金安さんの返信投稿********
ハル吉さん
金安です
翻訳者の意向を聞かず勝手に改変、削除とのご指摘ですが、それらはすべて監修者の提案にそったもので、私たちもそれを是としました。。
あなたは翻訳の仕事を請け負い、出来上がった原稿はパラグアイ研究の専門家に見せました。その結果、原稿の表現が変わったり、冗長だと判断されたものは削除されるのは、自然なことではないでしょうか?
その行為は特段翻訳者の意見を聞く必要はなく、翻訳された原稿を購入した私たちの責任と権限でなされるものです。
肩書にしても、貴方が書いた文章がそのまま掲載されており、何がご不満だか理解できません。地図ですが、私たちも入れたいとは思いましたが、紙面の都合でいれませんでした。入れる入れないは私たちが判断することで、貴方には権限のないことです。
翻訳料ですが、10月17日にあなたの希望通り、200000円を貴方の口座に振り込みました。貴方は翻訳の仕事をして、その報酬を手に入れました。にもかかわらず、私どもの出版活動に対する妨害行為をおこなうならば、貴方の社会人としての道義的責任が問われるだけでしょう。

**********さらにオレの返信投稿*******
はいはい。道義的責任なら、翻訳者に校正紙を送らないというのは編集者として失格です。
少なく見積もって一日7時間半年間休みなく翻訳した人に対して20万払ったから後はいいだろうという態度も社会人として失格です。それに20万と安いから、その代り私の知り合いの三共印刷を使ってくれというのも了承したにもかかわらず、シナノ印刷を使いました。社会人として全く失格です。
地図データを二回も送ってそれを使わなかったことに対しても連絡が無い。これも社会人として失格です。
あなたなら半年働いたらいくら欲しいですか?
なにも文章を全く変えるなと言ってるのではないのです。連絡しろということです。それにあなたは例えば、ロペスの手紙部分などは入れるという事を了承しました。それに25章、26章を勝手に参考資料とするのはジョージ・トンプソンに対する冒涜です。
少なくとも、削除したのなら、どこを削除したのか明記すべきです。本書を手にした人は24章が最後で全文きちんと訳されて、原著もこうなってると 思うでしょう。
それに削られた部分を無料で公開してどこが妨害になるのか説明してみてはどうか?
買ったのだからと言って原稿をグチャグチャにしていい権利はあなたにはありません。
まぁ原稿を渡してから二年、この間の経過をブログなどで書かせて頂きますよ。
道義的責任が問われるのはどちらか、はっきりすることでしょう。
ハル吉

**********土方美雄さんから頂いた投稿********
ハル吉さん
いい加減、社会常識を踏まえない、子供じみた反発をメーリングリストに延々とつづるのは、やめて下さい。読んでいて、不快になるだけです。
あなたにはあなたの不満もあるのでしょうが、難産だった本もようやく出来て、2000部も刷った(これは中南米マガジンのような零細出版社にしては、異例の部数です)ので、これからそれを売ろうとしているのです。売れなければ、当然、財政的に膨大な赤字を抱え込むことになり、「中南米マガジン」の今後にも大きな陰を落とします。
仮に、あれこれ不満はあっても、今は売ること、それも、せっかくのハル吉さんが翻訳された力作なのですから、それに専念しませんか???そのための、販促イベント等も、これから企画していきます。その足を引っ張るような行為は、結局のところ、回り回って、あなたのためにもならないのですよ。以上、一言。
また、このメールへの反論等には、一切、対応しません。しても、メーリングリストを読まれる方々に、さらなる不快を押しつけるだけですので・・。
土方美雄
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ホドロフスキーは屈辱を感じて苦しんだ。
 一生癒される事のない深い心の傷を負った。
「人生で何か近づいてきたら”イエス”と受け入れる」
「離れて行っても”イエス”だ 」
「デューンの中止も”イエス”だ!」
「失敗がなんだ?」
「だから、どうした?」
「最高だろ?」(Could be fantastic, no?)

ホドロフスキーに比べたらオレの屈辱なんか小さいぜ、だからどうした? 本が出たんだ、最高だろ?