2016年2月2日火曜日

サヨナラ「群雛」最後の応援企画



 本当は「群雛」今月号に掲載されるはずだった拙小説「ハルキストへの道」(新春ウルトラ書名当てクイズ)ですが、編集部の書き換え要請(ほぼ強制)に納得出来なかったため、掲載を中止し、ここで無料公開します。書き換え要請されたのは一文なのですが、さぁ、あなたは何処か分かるかな? とりあえず、短いので読んで見よう! PDFはこちら



 どう? 分かった? まぁ、普通の人は分かんないだろうね。つまり、誰もが問題と思わない一文が編集部にとってだけ問題であり、それを書き換えない場合は掲載してくれない。
よし、じゃあ、ヒント行くよ

「********************」というくだりが現実になったときに、この作品を取り下げなくてはならなくなる可能性があるため、表現を変えてください。映画やアニメなどで「現実に起こるとシャレにならないレベルの不謹慎なネタ」を仕込むことは表現手法としてありがちですが、実際に天災や事故が起こったあとに公開停止になることも少なくないです。数年先に起こりえる程度の話ならイキママでもいいのですが、数日先に発生してもおかしくない世界情勢ですので、「近日中に起こりえるシャレにならないレベルの不謹慎なネタ」に対して過敏になることをどうかご理解いただきたいです。

分かった?正解は
「あ、ミッチャンもそれ言ってました! いつまでたっても私の春樹にノーベル賞上げないなら、イスラム国に入信してスウェーデンでテロを起こす、とか言ってましたよ!」
でした! なんでこれが不謹慎なネタなんだよ! 作品を取り下げなくてはならなくなる可能性ってなんだ、それ、お前の勝手な自主規制だろっての。最近もスキーバス事故を想起させるからって映画を公開延期した事例もあるけど、これは事故が起きたからでしょ、事故(小説中ではテロ)が起きる前から自主規制して文章書き換えろってオカシイよ。将来バス事故が起こるかもしれないから映画の公開を中止して下さいって言われてたらクドカンだって怒るぜ! しかもこの映画の場合は大勢の人が見て、多くの人に不快感を与えるかもしれないからだ、「群雛」はほんの少数しか読んでないんだから影響無いっての。きちんと根源、依って来る理由を考えてくれ。しかも映画はあくまで「延期」であって公開停止ではない。それに加えて「可能性」とか言って客観性を装うなっての。

 頭に来たんで、論駁したんですよ、
 「可能性」と言うのは高い方を優先するものです。可能性の低い方を優先して著者に書き直しを迫るのは全くおかしいです。例えば、私が村上春樹の文章を丸丸写して、自分名義で群雛に載せたいとしましょう。村上は寛大な人だし、著作権侵害は親告罪だから、もしかしたら村上が訴えてこない可能性があるため、そのまま掲載します、となりますか? なりませんね。なぜなら訴えられる可能性の方が高いからです。可能性の高い方を優先する、当然です。ひるがえって、今回の場合可能性が高いのはどちらでしょうか? この文章が問題になる可能性でしょうか、問題にならない可能性でしょうか。
 「イスラム国」に「入信」と書くことで、国家(現在西欧諸国は認めていないが現実として国家形態をなしている)と宗教の区別がついてない、中高生らしい発言ですし、村上が欲しいと巷で言われるノーベル賞はスウェーデンが主催ですので、前後の流れからしても村上=ノーベル賞=スウェーデンを崩さずにこれより良い文章を書けません。
 「イスラム国に(イスラム教に)入信してスウェーデンでテロを起こす」というくだりが現実になったときにはお手数ですが、取り下げて下さい。
 あ!今、いい案思い付きました。「*」で伏字にして「不謹慎なため編集部検閲済み」と付け足すのはどうでしょうか? これならスウェーデンでテロが起きても大丈夫かなと。伏字部分は自分のブログで書きます。

 でも、ダメでした。なので掲載取り下げました。実はこの文章の前にインタビュー原稿があったんだけど、それも著作権に引っ掛かる「可能性」があるとか言われて、もう、何を言っても無駄だなって所にまた「可能性」だ。だったら訴えられない「可能性」だってあるっての。 オレがAKBのセンターになる可能性だってある! 今ならベッキーと付き合える可能性だってある!
 まぁしかし、編集部の基準に合わせてたら、作家側が、あ、電話番号書いたら通らない(以前これも全く納得の行かない理由で書き換えを要請され、この時はしかたがなく書き換えた)、時事ネタ入れたら通らないとか、編集部クリアを主眼として最初から自主規制した詰まらない小説(か現実とリンクしないSF)ばかりになりませんか。オレは昔全国誌で働いてて、え、どこかって?(文句あんのかテメェー亀甲縛りにして、熱い蝋燭ダラダラ垂らすぞコノヤローって編集部)で、小説担当だったけど、編集長も編集部員も誰もそんな事言わなかったし、著者に書き換えを迫るなんて有り得えなかったけどな。一体何様のつもりなんだろ、

よし、ゴッシー一曲頼む!
「ニャー!」


 今後「群雛」に小説書こうとしても、また不合理な理由で削除・変更を要請されるだろうなって思ってたらロクなの書けないよ。だから群雛にはもう書かないし、群雛参加条件の日本独立作家同盟からも退会した。
 まぁ、しかし考え方によってはオレがいなくなって「群雛」は益々面白くなる「可能性」だってあるわけだし、今後は一部外者として「群雛」を応援して行くんで、みんなも宜しくね!
 それと、「物事は肯定的に捉えなくてはならない」(とデーモン小暮閣下が仰ってたと思う)という観点からすれば、「群雛」編集者が勝手にオレの原稿を書き換えて発売しなかっただけ有り難いとしよう。

 カドカワの編集者が作家谷津矢車の原稿を勝手に書き換えた例はこちら

 中南米マガジン編集者が原稿の重要な部分を訳者に無断で勝手に変更削除したうえに、その事を明記せずに発売した例はこちら


 あ、中南米マガジンで思い出したけど、ラテンアメリカをテーマにした起業本・制作のためにクラウドファンディングで人から金集めて、既に二年が経過してるんだが、これいつ出るの?